エピストラ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:小澤陽介、以下:エピストラ)が神戸市立神戸アイセンター病院と行った共同研究の成果がScientific Reports誌に掲載されました。
Motozawa N, Miura T, Ochiai K, Yamamoto M, Horinouchi T, Tsuzuki T, Kanda GN, Ozawa Y, Tsujikawa A, Takahashi K, Takahashi M, Kurimoto Y, Maeda T, Mandai M., Automated evaluation of retinal pigment epithelium disease area in eyes with age-related macular degeneration, Scientific Reports volume 12, Article number: 892 (2022)
(論文の概要)
網膜色素上皮(RPE)は、網膜の視細胞の生存と機能に不可欠な細胞です。RPEの機能障害は、加齢黄斑変性症(AMD)をはじめとする様々な網膜疾患の原因となります。現在、RPE機能不全を引き金とした疾患に対するES/iPS細胞由来RPE移植の臨床研究が進められていますが、疾患の進行やRPE移植の治療効果を評価するためには、疾患RPE面積の定量化が重要となりますが現在のところ標準的なプロトコルは存在しません。
そこで、蛍光血管造影(FA)画像における初期段階の過蛍光領域を深層学習を用いて解析し、RPE疾患領域の変化を客観的かつ効率的に定量化するソフトウェアを開発しました。今回開発したソフトウェアは、RPE疾患領域の経時変化の定量化、iPSC-RPE移植画像の評価、AMD以外の疾患にも適用できる可能があり、日常診療におけるRPE疾患領域の臨床経過の評価に貢献し、研究者の負担を軽減することが期待されます。
本研究は、Nature Research(ネイチャー・リサーチ)社が刊行する国際的な学術誌「Scientific Reports(サイエンティフィック・リポーツ)」誌に2022年1月18日付けで掲載されました。
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